雨は降る降る、人馬は濡れる、越すに越されぬ田原坂…。
超えに超えられず、商品も雨に泣いている。
あじさゐや月に色づき日に褪せて 桜桃子。
日本全国、押しなべて雨が少ない。
カラ梅雨である。
とはいえ、不思議とじめじめとした梅雨特有の陰鬱な感じがしない。
これはありがたい。
天気は、梅雨らしくないが、
為替が、不安定な動きである。
おかげで、国内商品も乱高下している。
紫陽花に立てば自づと旅疲れ(弘子)。
上へ下への変動で疲れてしまう。
疲れるなら、相場などしなければよい。
しかし、そうは言っても、その心境へと至るほど達観はしていない。
こおいうときにかぎって
「まだ」と「もう」の読み違いに泣くことが少なくない。
東京白金は、レンジ中心の動きから下限に向かい、
4500円割れが四月安値に対するダブルボトムとなろう。
東京ゴムが円高に押されている。
昨年十一月と、今年四月の安値。
これを結んだラインが今のゴムの得俵。
これを下抜けば三尊崩れとなる。
しかし、このラインをまた上抜き返せば、上げ潮モードに変わろう。
五円下に損切りラインを入れて、じっとしている。
大局の流れは円安であり、円高は調整に過ぎない。
その調整も、間もなく終わろう。
株式も、円高で大きく振らされている。
六月七日安値に対する二番底を入れて、
夏場に向けてまた上げてくる。
乱高下も今週で終息して、
来週からは安定上昇に入る時期とみる。