2014、15年が本番 何もしていないアベノミクス (2013.06.12)
前場もみ合い後場反落。日銀の政策決定会合が現状維持のとわかり、ポジション調整の売りが出た。当初見込んだ初押しが意外に深く、値幅で日経平均20%、日柄でも10日の反発まで13日かかった由から調整10週。7月第4週「21日」の参院選明けにかかる見込み。選挙前は高いといわれるが、やむなく3分の1、乃至2分の1、モノにもよるが全値戻し。前向きに処理し選挙明けの反動に備えるところ。7日、第1ラウンドが終了し戻り売りと述べた。5日アベノミクス3の矢を織り込み、4の矢で設備投資減税を打ち出して幕。11日に現状維持を表明した日銀然り。まだ何もしていない。昨年11月から半年続いた理想買いが一巡したわけだ。このため、5月23日から為替、債券、株もたれ合って三竦み。欧米のヘッジファンド、投資銀行も傷ついたほか、ミセス・ワタナベの外為にも方向感がないという。このままいくと、選挙後長期金利上昇に伴う債券先物売りの再来も考えられ、5月23日の日経平均1443円安を「ブラックマンデー」の演習とも述べた。6、7月処理を先決に若干待機資金をつくるためだ。昨年11月トレンド転換した相場。上げ始め10ヵ月目に当たる9月が次の転機。今後幕間が予想される。6〜9日、英国のグローブホテルで開かれたビルダーバーグ会議。旧王家、皇族、政府高官、グローバル企業のOBが顔を合わせ既得権の確保。中国や日本、韓国など非白人の国の扱いが問題になったという。リーマンショックで事実上破綻しているのにしぶとい。日本の場合、世界一の金融資産、海外債権、日銀さえ自分たちの資金によるものと考えている。結局、大回り3年。2014、15年が焦点。アベノミクスが本格的に始まるためで、14年日銀が追加緩和のため基金の上限101兆円を取り払うほか、期限なしに毎月13兆円程度国債をはじめ金融資産を買い取るわけだ。財投も、13兆円が2月26日2012年度予算で可決されこれから執行。2013年度予算92兆6115億円は5月15日成立したばかり。今後執行ラッシュが予想される。半年、1年後に輸出、個人消費、設備投資の順に資金が回り始めると業績相場。2万円相場が語られる所以である。つまり、2014、15年が本番。11日安いからといって心配無用。二、三段上げにつながる。日本は欧米と違って現金社会のため、思い切りマネー供給しないと景気が持ち上がらないという。
11日の日経平均196円安。大引け1万3317円。東証一部の出来高35億4400万株、売買代金2兆7100億円。6月物が100円安で寄り240円安の1万3380円引け。1万4000円コールが伝えられたものの、夜間取引小動き。10年債利回り0.880%(+0.045%)が気になった。引け後円高になっている。11日上場した■■■■■■■(****)が5750円カイのまま。■■■(****)、■■■■■■■(****)も安い。26日■■■■■(****)にも連想が働き我慢のしどころ。5、6月陰線だが特大相場の走り。ゴールまでつき合えるか器次第である。新規に■■■■(****)、■■■■■■■■(****) を入手。まだ早い気がする。むしろ、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)の方が気が利いている。■■■■■■(****)■■(****)の鈍い動きにひきかえ、■■■■■■(****)が強い。売ってみるとわかる。(了凡)