証券ビュー

企業レポート

反転待ち  エイケン  6月13日 (2013.06.12)

 

採算好転見込み以上

 逆回転のさなか新工場稼働

 

企業HPご案内 前回の企業レポート

 

 

エイケン工業(7265・JQは反転待ち。減収減益の折り返し。今、来期踊り場とみられる。昨年11月から半年になる円安株高がきっかけ。政策転換によるもので、リーマン後5年逆回転の反動が見込まれる。事実、2Q累計(非連結)採算が好転し見込み以上。通期でも持ち直す見通し。5月20日修正発表している。国内が同業やカーショップ向けに落ち込む一方、円建てにも拘らず東南アジアやヨーロッパ向け輸出が高水準。塗装、プレス、梱包など一貫生産に伴う省力化、在庫・外注減など昨年1月稼働した第7工場効果。もう1棟南側に必要という。前期あった有価証券売却損がないうえ、補助金収入増、保険解約返戻金など特益寄与。鋼材値下がりを含め時を味方につけた。伸び悩んでいた燃焼機器が増収増益。体質が健全になったのもうなずける。前回述べたように、懸案のビジネス案件が幾つか具体化しそうで興味深い。来年4月消費税引き上げを控え今、来期ポイント。品質、価格、販路など税率10%から本格的な競争が予想されるためだ。同社の場合、来年から長い上昇運。早馬社長(56)は上昇運ピークの踊り場。再び更新のチャンスがやってくる。

 

2013年10月期(非連結)は、売上高45億5300万円(3%減)、営業利益1億8200万円(8%減)、経常利益2億2百万円(5.5%減)、純益1億2500万円(12%減)に見直した。配当は期末10円に戻す予定。設備投資2億円(計画1億5000万円)の見込み。半年、1年後に輸出、消費、設備投資の順で国内に資金が回り出すと高性能オイルフィルター、大型車フィルターが伸びる。300トンプレスの受注拡大も考えられる。政策転換が現実になるのは来年4月からで、日銀の国債買い入れも期限を定めず毎月13兆円程度買い入れすることを決めた。このため、3、4Qと次期1、2Qの仕込み次第。逆回転のさなか、次世代のインフラを立ち上げ期待をもてる。5月1日現在、自己株式数216万株。自己株を除き発行済株式総数503万株。戦略的な含みが感じられる。新工場稼働から顧客が増加している模様。ボトム圏で意欲的だけに気になるところだ。

 

>>購読ご案内