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企業レポート

上方修正含み  日本デコラ  6月12日 (2013.06.11)

1,2Q走りの状態

直近3期盛り返し脱皮した印象

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日本デコラックス(7950)は好調。続伸の見通し。ビジネスチャンスが広がってきた。政策期待によるもので、来年4月の消費税引き上げも手掛かり。3、4Q駆け込み需要が予想される。引き上げを見送ると金利上昇、国債暴落に跳ね返るといわれ1、2Q走りの状態。事実、2Q累計(非連結)8%増収、26%営業増益の計画。ところが3、4Q前期並みで駆け込みを除外した予想。財投、補正は予算成立、執行に半年程度タイムラグがあり、後半上方修正含み。ケミカルアンカー最大手、シェア推定6割だけに40年ぶり特需も考えられる。昨年12月、中央自動車道山梨県笹子トンネル上り線で起きた崩落事故がきっかけ。製品に問題なく恵那山トンネルでも検証。東日本大震災の復興需要が一服し現在業界平均5%の伸び。予算関連工事がスタートしていないという。ケミカルアンカーは、前期11億1800万円(13%増)、今期12億2000万円(9%増)の見込み。メインのRタイプを改良した「新Rタイプ」を投入。後半相当な受注増が見込まれる。何より主力の化粧板が好調。全体の3分の2を占め、前期37億9800万円(9%増)、今期41億3000万円(同)の見込み。首都圏に強く都心のオフィス需要が回復したほか戸建て新築、リフォーム、病院や商業施設など非住宅市場も開拓。不燃メラミン化粧板「パニート」、植物由来の人工大理石「バイオマーブルカウンター」が目玉という。一方、本社・三重工場に2億7300万円投入。合計1メガワット規模の太陽発電設備が完成し売電開始。年5000万円程度の収入になる模様。これまで工場の生産設備省力化、本社事務所の建て替えなど半世紀のインフラを一新。次世代のスタートを切った。気になるのが不振続きの電子部品向けフェノール樹脂積層板。前期6億8800万円(24%減)、今期5億8000万円(16%減)の見込み。利益面で厳しいという。

2014年3月期(非連結)は、売上高60億円(7%増)、営業利益7億円(11%増)、経常利益7億2000万円(8%増)、純益4億円(25%増)の見通し。55周年記念2円を落とし16円配当(中間8円)に戻す予定。設備投資4億1500万円(前期5億5200万円)の計画。90年3月期(純益9億7400万円)をピークに調整20年。直近3期盛り返し脱皮した印象。会社、木村社長(53)ともに来年から上昇運。消費税引き上げの反動を吸収できる。円安で半年1割コスト高だが、円ドル105円でもこなしそうだ。

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