証券ビュー

アンコール伊勢町

ブラックマンデーの演習 取り込まれ餌食になりかけた (2013.06.10)

大荒れのまま、前週末米雇用統計発表。まだ収まらず為替、債券、株もたれ合って三竦み。上げも下げも一方通行で異次元の作用、反作用といわれる。今秋にも予想される「ブラックマンデー」の演習。4月15日NY金先物、5月23日以降日経平均然り。FRB、ECBと日銀計700兆円の緩和マネーによるものという。米国と日本の国債残高が対GDP比で第2次大戦当時と並ぶ異常事態。定着しただけに始末が悪い。追加してもモノやサービス、設備投資に回らずヘッジファンド、投資銀行の運用資金に流れるため投機に拍車。米国の場合、マネー供給の関係で3、4%インフレになるはずが消費者物価1、1.7%上昇にとどまりデフレ。国境を越え金融資産の争奪戦に弾みがついた。100年に一度、欧米の金融破綻がもたらす存亡の危機。自ら操り出す緩和マネーで延命につぐ延命5年。昨年11月から日本も取り込まれ、4月の黒田節が事実上の宣戦布告。2ヵ月で転機を迎えた。外資は英米系が中心で先物、裁定取引一辺倒。逆回転に翻弄されたが、自ら7月の参院選にかけて巻き返し。少なくても3分の1、乃至2分の1戻したところで処分。今秋、下げに備えるほか、2014、15年を通じ大回り3年で外資をしのぎ、金融戦争をモノにすること。自分自身勝ちいくさにしないと国ごとやられる。現に、デビッド・ロックフェラー(98)の直臣といわれる西室元東芝会長(77)が日本郵政HDの社長に内定。国民の郵便貯金175兆円、かんぽ生命114兆円も米国債の餌食になりかけた。大回り3年、何が何でも彼らの攻略に乗らないことだ。気になるのがNY金先物、東京金の直近。4月15日以来中国、インド、ブラジル、インドネシアなど新興国の現物買いが予想以上。米国はNY金先物の売り崩しに失敗したという。7日■■■■■■(****)が1230円で引け、目標の1040円に近づいているが、円ドル90円、日経平均1万1535円、■■■■(****)の550円など目安に打診買い。際限ない緩和マネーと対極にあり、原点の金本位制を巡り唯一のヘッジ対象。■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)もそうで、2014、15年の目玉。癌ペプチドワクチン製造承認、健保採用と並び画期的な玉と考えられる。6、7月逆回転を順回転、利食いに持ち込めばよし。夏場以降、来年の仕込み。従来の政策、学説、経験則など使い物にならない。世界中、現場がリードする時代。アベノミクスは既得権者が喜ぶ古くさい政策である。
7日の日経平均26円安。大引け1万2877円。東証一部の出来高43億9900万株、売買代金3兆3400億円。6月物が10円安で寄り140円安の1万2680円引け。ドル97円、ユーロ129円の攻防。10年債利回り0.860%(+0.025)と若干高い。14日SQ前にリバウンドの前兆が出てきそうだ。バイオ関連が軒並み暴落。あっさり馘をかかれたが、7日述べた手順で3分の1、乃至2分の1戻しを目安に処分売り。敢えて撤退を完了したい。今秋以降買い場をとらえる。持ちこたえたのが■■■■■■(****)と■■■(****)程度。新規も■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)にとどまった。事後処理がうまくいくと次のチャンスにつながる。シカゴ先物で10年債オプション金利が0.5%上がると儲かる金融商品。5月中旬以降、■■■■(****)が防止していた生命線を切って利益の出る水準に到達。直後に相場が下振れしたという。(了凡)