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企業レポート

1、2Q次第  名古屋電機  6月5日 (2013.06.04)

照明事業参入を表明

受注増、黒字定着目指し第一歩

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名古屋電機工業(6797)は反転。4月にLED照明事業参入を表明しボトム脱出。主力の情報装置、検査装置事業も今、来期巻き返す見込み。計画を大幅に下回った前期の反省によるもので、情報装置を国交省と県に拡販、X線検査装置の新製品投入、両事業交流に伴う販路拡大が新たな手掛かり。前期から無借金、営業キャシュフロー31億円、4月1日100%子会社インフォメックスを吸収合併し前向き。受注増、黒字定着を足場に一転ピークを目指すポジションにつけた。98年3月期の売上高222億円、94年7月期の経常利益29億円が最高。今期第一歩を踏み出す。LEDは、もともとオハコ。情報板をはじめ照明、検査装置、散光式警光灯、回転灯など同技術によるもの。照明は道路、街路、防犯灯、投光器など10種以上揃え初年度6億円、5年後20億円が目標という。同5月に発表したX線検査装置「NXI-3300」は時間を従来の10分の1、最短75秒に縮めた画期的なもの。標準価格4200万円。プリント基板上に実装した電極・チップ部品の接合状態をチェックする。これより先の2月、10億画素カメラアレイモジュールを搭載した検査装置がトヨタから2012年技術開発賞を受賞し、品質・生産性向上に高い評価。追ってワンランク上の高機能製品を投入の予定。海外案件はODAを通じてスリランカ、インドなどで進行中。スパンが長いため一件、一件積み重ね。リピートがきているようだ。

2014年3月期(非連結)は、売上高127億円(8%増)、営業利益1000万円、経常利益2000万円、純益3億7000万円(インフォメックス合併差益)の見通し。配当は期末5円を据え置く予定。手持ち情報装置50億円(前期42億円)、検査装置4億円でスタート。受注それぞれ136億円、12~15億円が目安。照明は初年度6億円だが入っていない模様。販路拡大に干場社長(64=パナソニック出身)の人脈が生きている。会社は来年から長大運。社長も来年多忙な上昇運で、さらに人脈が広がる巡り合わせ。これ以上ないトレンドになった。モノになるがどうか1、2Q次第。補正予算20兆円の執行も気になる。前期9月までよかっただけに1Q飛ばしているようだ。

 

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