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企業レポート

ジャンプ計画  アイカ  6月4日   (2013.06.03)

AAP関連フル寄与

これから4年ダイナミック

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アイカ工業(4206)は続伸。連結最高益更新の見通し。これから4期ダイナミックな展開になりそうだ。国内で改修・リフォーム、医療介護など成長市場の取り込みが本格化。海外でもAAP(アイカ・アジアパシフィック)のフル寄与が見込まれるためだ。直近3期増収増益。新体制がスタートダッシュ。海外を懸案に中期計画を実現し足固め。2018年(創業80周年)にかけて連結売上高1500億円(経常170億円)、海外売上高30%(前期7.2%)を打ち出した。住宅・非住宅の新設需要減、消費税引き上げ、ベンゼンはじめ原材料高騰など踏まえたものでジャンプ計画。4、5月順調という。環境対応型90%以上。グッドデザイン賞を受賞したセルサスジョリパットセラール中心に既存製品がリード。新製品フレアテクトも引き合いが増えている模様。前期、海外既存事業72億円(計画100億円)と新分野49億円(同55億円)が未達。今期それぞれ80億円、56億円の見込み。圧巻がAAP(ダイネア関連)。昨年10月円高を追い風に136億円で取得し、のれん代59億円を5年均等償却。シンガポールを拠点にアジア太平洋部門の子会社を傘下に収めた。今期同部門286億円の見込みで海外売上高計272億円(27.5%)に跳ね上がる見通し。既存事業と併行しアイカにない工業用フェノール樹脂やAAPにない環境配慮の接着剤やホルムアルデヒド・自動車ヘッドランプ用接着剤などシナジー効果が課題。しかし、旧同部門CEOのPerHaga氏(50=ペアハガ氏)が6月25日付執行役員に就任する見込みで期待をもてる。1Q発表(昨年7月31日)からボリュームアップ。来年上昇運で楽しみだ。

2014年3月期(連結)は、売上高1350億円(33%増)、営業利益134億円(11%増)、経常利益135億円(7%増)、純益78億円(2%増)の見通し。さらに2円増配し38円配当(中間9円)の予定。設備投資45億円(前期47億円)の計画。前期同様に増販益のインパクトが大きい。リーマンショック以降5年の逆回転を吸収し前期5年ぶり最高益。小野社長(56)の上昇運が80周年と重なるため、今、来期願ってもないポジション。やがて5月7日の上場来高値2247円を抜いてくる。昨年初の女性プロジェクトチームをつくり、商業施設の化粧室改善に立ち上がったほか、液晶フイルムや太陽電池封止剤などハイテク向け技術営業に意欲。国内外もう一皮むけるところにきた。

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