資産バブル認める日銀 倍返し1万7900円が目安 (2013.05.29)
前場シカゴ先物安を受けて乱高下。後場主力中心に戻した。23日の高値1万5942円から28日の安値1万3943円まで13%値幅整理。若干物足りないが、日柄で延べ10日、6月のSQにかけて買い戻しが予想され、倍返し1万7900円が目安。リーマン前の高値1万8261円(07年7月)と肩を並べる水準。参院選が7月21日に固まり悠長なことをいっていられない。今回の調整は、5月20日ヘッジファンドの決算に伴うポジション調整。22日FRB議長が量的緩和縮小に言及し、同ファンドがシカゴの日経平均先物を40万枚(1枚1500万円で6兆円)売ったという。昨年11月から半年で8兆円買い越した外資の跳ね返り。道理でパンチがあった。しかし、28日前場ほぼ吸収し6月再び買いパニック。同20日にかけて同規模の先物売りも考えられる。FRBの量的緩和が5年(300兆円)続いたのに対し、日銀は98年から15年(100兆円)痛み止め。4月4日以降、通常1本のところ10本(2012年末138兆円のマネタリーベースを今後2年で倍増)のカンフル剤。但し、インフレ2%は弾力的。FRBが勉強したように日銀も熟知しているという。つまり、政府が民間のリスクを一時肩代わりし再び民間に戻すプログラム。従来増税かインフレ二者択一だったが、今回第三の道といわれるもの。受け売りだが、FRBと米政府は超金融緩和→ドル安と資産価格上昇→景気回復→税収増を目論んでいるという。米国がデフレに陥らなければ高インフレにつながるが、FRBはつかないはずの当座預金に高めの利子をつけ、供給した資金をFRB内にとどめ市場に溢れないようにしている模様。目一杯低金利を保ち高インフレを防いでいるわけだ。日銀はこれを参考に異次元緩和を実施。円の割高感を解消する一方、株や資産価格の値上がりをバブルと受け取れる水準まで認める見通し。その上で当座預金に利子をつけて拘束し、バブル否定に終始するという。FRBは、12月13日100周年。来年1月議長退任の見込み。7月の参院選が終わると自民党の翼賛政治、米国の日本取り込みに拍車がかかるといわれる。100年に一度の危機に際し6、7月正念場。5月17日、ボストンマラソンの主犯といわれるツァルナエフを逮捕したFBI職員2人の死亡が発表された。警戒人気が強いだけに大丈夫。7月まで無事に回るはずだ。
28日の日経平均169円高。大引け1万4311円。東証一部の出来高42億株、売買代金3兆1700億円。6月物が80円安で寄り330円高の1万4360円引け。夜間取引で4500円台に乗せた。ドル102円、ユーロ132円を巡る円安。10年債利回り0.905%の引け。0.070%高い。株高の影響で心配するに及ばない。■■■(****)、■■■■■■■(****)も冴えないが、31日■■■■■■■(****)の公募価格が仮条件上限2500円で決まるといわれ冷やし玉の関係。■■■■■■(****)も安い。6月26日、iPS細胞と臨床検査薬事業の■■■■■(****)もマザーズに上場の予定。下馬評が高いためだ。倍返しを計算すると、■■■(****)60万円、■■■■■■■(****)1600円、■■■■■■■(****)5800円に上がった。日経平均も6、7月2000円高の余地。■■■■■■■■(****) 、■■■■(****)、■■■■■■■(****)が新規。■■(****)の出直りも興味深い。NY金先物と■■■■■■(****)の関係が煮詰まってきた。(了凡)