家来のような日経平均 失われた20年取り戻す国内勢 (2013.05.10)
買いパニック一巡。一部を除き腰砕けになった。前日同様先物によるもので、朝高の■■■(****)が安値引け。対極の■■■■■■(****)も急ブレーキ。煽りで大半裏返しのまま。10日のSQにポジション調整とみられる。上海、香港も安くドルに対し円高、ユーロには円安というありさま。NYダウを先頭に家来のような日経平均がいたいけだ。ゴールドマンをはじめモルガン、バンカメ、UBSなど外資系が仕切っているといわれる。アベノミクスという米国のプログラムで動いているわけだ。波乱に違いないが、天井打ちのシグナルなし。9日述べたように国内勢が至ってクール。5月買いパニック、利食い千人力となれば、7月参院選を加味して6~8月対応できる。「失われた20年」を取り戻す上で半年続いた序盤戦よし。リーマンから5年、負のバブル解消目前である。これまで半年、日経平均が8619円から前日1万4285円まで65%上昇。個人が一貫して売り越す一方、外資は戦後最大の買い越し。4、5月買い三昧という。日経が9日トップでなお買い余力と持ち上げ、10日反動が出たと考えられる。外資は株で失敗しても売る時円高なら為替で稼ぐとみられるが、恐らくインフレ前に円安から円高に転換しアベノミクスアウト。しかし、10年債利回り急騰に至らず輸入インフレに歯止めがかかる。仮説にしても、外資のプログラム通り進むと限らない。つまり、過去20年持ちこたえた国内勢が巻き返し。
これまでの借りを返さないと収まらない。アベノミクスにはまったふりして実にクールだ。一例が三市場残。昨年11月16日の売り残10億6300万株(5246億円)に対し、5月3日同8億8200万株(5666億円)とひるんでいない。一方、買い残32億6100万株(1兆2522億円)に対し、同49億1400万株(2兆7130億円)と回転が利いているのも特徴。これなら彼らと渡り合える。日経が8日付で自動車と電機が株高牽引と述べていたのが印象的。実際は不動産、証券、金融など外資オハコの金融相場。輸出産業がリードしていると限らない。彼らは円安とインフレで儲かるのが輸出産業でなく、金融業であることを宣言している。要するに前日述べた英国、米国の後追い。そうならないため、中途で軌道修正するのが20年持ちこたえた国内勢の巻き返し。大回り3年、活躍願いたいものだ。
日経平均は9日94円安。1万4191円の引け。東証一部の出来高38億2200万株、売買代金3兆1800億円。6月物が110円高で寄り30円安の1万4230円引け。前日の上げを帳消しにした。■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など好買い場。来週倍返しが予想される。5月31日米国シカゴで腫瘍学会があり、16日演題がネット上に公開される模様。このほか有力な材料が伝えられ切り返す見込み。新規は■■■■■■■■(****) 、■■■■(****)、■■■(****)をピックアップ。■■■■(****)、■■■■■■■■(****) は来週14、15日の決算発表が決め手になる。現在の大手メディアは外資のプロパガンダ。ニュースが偏向している。このため、本物を取り込むのが不可欠。例えば、日本のデフレは中国をはじめ海外の割安な輸入品急増によるもので、異次元の金融緩和で流れが逆転するものでない。(了凡)