日経平均と連動し堅調
実体経済好転の初動伝わる
木曽路(8160)は堅調。回復軌道入り。日経平均と連動している。月次売上高によると、昨年11月以降客数、単価ともにジリ高。ポイント制度変更に伴う4月の一服を除き続伸が見込まれるためだ。前期の出店4(計画11)に対し15の計画。うち木曽路4(前期3)。10、12稼働すると売上高500億円が視野に入るという。製造業がリーマンショック、大震災、超円高など乗り越え最高益更新をとらえただけに半年、1年後客足に跳ね返る見込み。最高益16億2000万円(07年3月期)、売上高496億円(08年3月期)がピーク。3大都市圏中心に関東79、中部54、関西36、九州3計172店舗(前期末)。うち木曽路118。円安、日経平均もろとも実体経済好転の初動が伝わってくる。目を引くのが「その他」売上高6億7000万円(3.6倍)の見通し。昨年10月名駅前に出した「ワイン食堂ウノ」1、2号店好調。黒字を計上している。3号店が29日地元伏見にオープン。このほか1、2市内に出店し東京に駒を進める模様。30,40店舗規模になると40、50億円レベル。素材屋(今期37億5000万円の計画)をしのぐ次世代の業態とみられる。一方、売上高80%以上占める木曽路の成功体験が悩ましい。創業者が66年民芸風「しゃぶしゃぶ」を開業。2代目の現会長が日本料理をつけたもの。80年代から主流になり30年。峠を越した印象。3代目の松原社長(57)で3年後50年を数え、メニュー見直しを耳にした。同社には8,9年勤続の調理師670人、ふく同400人、和、洋食専門調理師40人、さらに層の厚い接客教育を含め人的資産が豊富。現場の情報を集めモチベーションアップすると今様に生まれ変わる。会社は今までの努力が実る場面。2015年から大チャンス到来。社長が来年から長大運で夢を実行に移すポジション。次が12年後になる。
2014年3月期(非連結)は、売上高470億円(3.5%増)、営業利益20億円(33%増)、経常利益20億7000万円(26%増)、純益10億円(35%増)の見通し。配当14円(中間7円)を据え置く予定。設備投資17億2000万円(前期13億6300万円)の予定。1、2Q赤字だが、増収を確保し収支改善。3、4Q需要期が見ものだ。前期2度下方修正しただけに逆の目が出るとみられる。3月21日の2000円が年初来高値。文句なしに抜いてくる。